「美しい。。。」
僕は新しい三脚に惚れ惚れしている。
安定した映像を撮るには三脚はとても重要である。重ければ重いほど安定した映像を撮ることができる。
ただ重量が増すと機動力が落ちる。歩き回って撮影をする僕には重さと安定性を天秤にかけて三脚を考える必要がある。
ここしばらくはmanfrottoの190cx3というカーボン三脚を使っていた。センターポールは使わないので短くカットして使っていたので重量は1.1kgだと思う。剛性も高くは無いがギリギリカバー出来る範囲。Amazonで買えばカーボン三脚にしては安い部類で3台ほど乗り継いた。
普段はSONY α7rIIとスライダーで撮影しているのだが、今年はもう少し重いシネマカメラに乗り換える予定。そんなタイミングで190cx3さんがお逝きになった。雪でスノーバスケットを使わずに撮影していたら広がりすぎて根元がパキッと。。。重いカメラになった時スライダーを使うと190cx3ではさすがに剛性が足りない。しばらく騙し騙し使っていたが、先日上京した際、GITZOの三脚に触れる機会があり剛性の高さに驚いた。知ってはいたけどお値段がね。。。しかしいい画を残したいので奮発してGITZO GT2532Sを購入した。
肩の部分の鋳造パーツはとても味がある。Manfrottoの洒落たイタリア感も好きだったが、こちらはなかなか職人気質を感じる。
GITZOにはマウンテニアとシステマティックという代表的な三脚がある。今回システマティックを選んだ理由は雲台取り付けの座面が大きいことである。僕はスライダーを多用するのでここの剛性がとても重要で、面積が広いほど首の部分でのたわみが少ないことを重要視した。レベルングベースを取り付けることも考えたが、これ以上の重量増はあまり望ましくないので今の所は付けていない。
地上からの最低高も重要な要素。スライダーを使う場合は動きを出すために手前に岩や草花を入れるので地面に這いつくばって撮影することが多い。低くなればなるほどいい。190cx3も低くはなったが、開いた時の剛性がとても低かったのあまり使えなかった。GITZOは開いてもある程度の剛性は確保できている。
スノーバスケットも物色していたのだが、最初から付属していた。今までSLIKのスノーシューヘキサを使っていたがこいつは意外とかさばる。ただGITZOの付属のものは面積があまり広くないので新雪での撮影では非力かもしれない。
裏にひっくり返すとウェイトを吊り下げるフックが付いている。強風の時はここに水筒でもぶら下げておけばよかろう。
GITZO GT2532S(左) manfrotto 190cx3(右)
パイプの径はほぼ一緒だが、GITZO GT2532Sの方が剛性感が高い(値段も高い)
使う機材の重量から考えると3型4型を選ぶべきだが、重量とのバランスを考えて2型にした。現物を触れるというのは東京のいいところだ。長野県内ではこうはいかない。190cx3が1.1kgだったのに比べ、GT2532Sは1.7kg。600gの重量増は体力と筋力をつけてカバーすることにしよう。